横切り盤の整備

TOKAI SFJ-1300

ひと通りの機械が揃っている我が家の工房。
その中の横切り盤は山梨で工房をやっていた方から購入したものです。
その横切り盤はTOKAIのSFJ-1300という型で、まぁよく出回っているやつです。

機械の中でも使用頻度の發い海硫切りが、どうもおかしい。
うーん、どこがどうおかしいとかよくわかんないけど、なんかおかしい。
切る時の抵抗や音や、切れ味や切断面などなど、なんか腑に落ちない。
というわけで、先日機械屋さんに来て見てもらいました。

すると、定盤が水平じゃないということが判明しました。
定盤自体の狂いではなく、水平に保つはずのボルトなどの調整が狂っているとのこと。

なので、機械屋さんに指導を受けながら、
今まで触ったことのないボルトなどを少しずつ調整しながら水平に戻しました。
と文章で書くとあっさりいったように思ってしまいますが、
非常にシビアなセッティングです。
時間をかけてしっかり水平を見ながらやりました。

おかげで、調整後はなんかとてもすっきり切れるんですね。
なるほどなるほど、やったぶんだけ応えてくれる。
機械とはしっかり向き合って行きたいな、と思うのでした。

かたちにするために

計測器

今、自主制作に取り組んでいます。
アカデミーのものづくり講座の前期プレゼン(展示会)が来週から始まるんですが、
すっかり教員も出展することを忘れていて、
2,3週間前から慌てて作っています。。。。汗

完成したらまたブログで紹介しますが、
以前から頭にあったものを形にするために必死こいてやってます。

頭の中にあるものを実際の形にするのって、ほんと難しいです。
今回も何度も何度も設計図を書きなおして、何度も原寸大モックアップを作って、
耐久性や木の性質を考慮して仕口を考えたり、あれやこれやと検討しながら進めています。

そんなとき、木工道具といえばノミ、鉋を頭に思い浮かべる人が多いと思いますが、
直尺やノギスなどの計測ツールやケガキするための道具や
もちろんシャープペンシルなどなど、こういったアイテム達にお世話になります。

”道具は手の延長である”

そうアカデミーの木工では教えられますが、
頭のなかのアイデアを現物につなげるものでもあります。

自分は道具マニアでもないですが、
自分が使ってる自分の道具はほんとに大事にしたいと思っています。

ゾクゾクするそのひととき

昇降盤

木工をしているとき、楽しさ、難しさ、辛さ、悔しさ、
納期が迫った時の切迫感、
材料がギリギリでミスできないという時の緊張感、
あと一歩で大怪我だったというときのヒヤヒヤ感、
いろんな感情が駆け巡っていたりします。

僕は木工を始めてまだまだ日が浅いですが、
それでもこの仕事をしていてたまらないなぁと思う瞬間があります。

それは、ホゾ組(木組み)の仕口加工(ほぞとほぞ穴の加工)をしていて、
あの絶妙な嵌め合いが達成できた時、


ではなくて、


その仕口加工を大量にやろうとしていて、そのセッティングしている時が
一番ゾクゾクしていると思います。

この子たちはいい嵌め合いの仕口になってくれるだろうか、とか考えながら、
機械の定規を手でトントントンとすこしずつ叩きながら、
その0.01mmの世界におじゃましているその時が、
たぶん、自分としてはとても心地よく感じるのだと思います。

自分の手が、この右手がその世界に触れている。
その感覚がいいんです。

たぶん、木工やっている人たち一人ひとりがそんなマニアックなこだわりの時、
心地よく感じる瞬間があると思います。

そんなことを言い合いながらだれかとお酒を飲みたいなぁと思うのでした。

ぐりぐり君

治具製作

アカデミーのものづくり講座では夏休みがあけて2週間が経ちました。
この2週間で大きな出来事といえばぎふ清流国体のオリジナルグッズの製作でした。

詳しい話は、アカデミーのブログで見ていただくとして、
あれこれ はしょって簡単に言うと、学生がデザインして、学生自ら製作、梱包して
国体会場で販売するというものです。
その製作が夏休み明けてから数日間ありました。

学生たちはこれまで課題としていくつか製作をこなしてきたわけですが、
ある程度の数(今回は全アイテム合計で240)をつくるという経験はありません。
今回は曲線や曲面など手作業で同じ物を効率良くつくるには難しいところがいくつもあり、
それらの加工を誰が何度やっても同じ物ができるようにする補助具をつくる必要がありました。
それを治具といいますが、この治具を考え、作れるようになるには
それなりの経験が必要になってくると思います。

そして、柔軟な発想やひらめきも必要です。

そしてそして、とにかく作ってみる。やってみる。という姿勢も大事です。
わからない、むずかしいといつまでも考えこんでないで、とにかくやってみるってこと。
やればなにか見えてくるはず。

そして、楽しむこと。


そんな姿勢を学生に見せなきゃいけないと、先生はがんばるのです。

まだまだ木工経験も先生経験も未熟ですが、
学生たちの未来の為に頑張りたいと思います。

(あっ、ぐりぐり君が国体グッズではありません。。。。治具のひとつです。)

連日漆かぶれ

曲げわっぱ 漆塗り

実は、連日漆かぶれに苛まれています。

といっても毎日漆を扱っているわけではありません。

ではなぜに?

実は、
6月に漆の授業をしていた時に、僕のジーンズの左ももに漆がポタっと垂れていました。
その時は全く気づかなかったのですが、それから左ももがえらくかぶれまして、
なんでこんなところがかぶれるんだろう?とよくよくみてみたら、
漆がポタっと染み込んでいるのを発見したんですね。

それから約2ヶ月。
その漆はまだ乾いてないのでしょうか?
ほぼ毎日そのジーンズをはいてますが、つねに左ももはかぶれている状態。
もはや皮膚はがっさがさです(爆)

でも、かゆみはあまりありません。
もしやこれは、微量の漆成分に毎日触れ続けることで抗体ができているのでしょうか?
それだと大変ありがたい。不幸中の幸いでしょうか。

しかし、いつまでもこのままというのも良くないですよね。
普通にしててもかわかないのであれば、
もはやジーンズを蒸し風呂に入れるべきなんでしょうか。。。

あたまのなかのもやもや



最近の朝晩は数週間前に比べれば非常に涼しくなっていると感じています。
真っ黒に日焼けした友人は夏が終わる、ととても寂しそうに言っていました。

森林文化アカデミーは夏休みが終わり、今日から始動しました。
昼間は暑いなか汗だくになりながら学生に向かっています。

改めて自分の立ち位置を認識し、改めてこれからどこへ向かうべきなのかを
考えさせられた夏だったように思います。

自分に与えられた時間は多いのか、少ないのか。
それ以前に自分はもっともっとやるべきなんじゃないか。
まだまだ甘く、のんびりしすぎているんだと。
やるべきことはたくさんあります。
これからをより良くするために、自分が取り組めることはたくさんあると思ってます。

2012年、後4ヶ月。
もっと気合入れて仕事にもプライベートにも取り組んでいきたい、
そんな思いがこの数日ぐるぐるぐるぐると渦巻いているのでした。

男3人、木工の旅

マンマミーア

夏休みのビッグイベントの一つ、「木工の旅」をしてきました。
今回はアカデミーものづくり講座の学生2人を連れて、
男三人で関西方面の気になる作家や工房を訪ねてきました。

尋ねたのは、
1日目
 マンマミーア
 konotami 富井貴志
 家具町LAB・家具町工房
2日目
 Truck (お店のみ)
 graf
 木工教室アルブル
3日目
 IKEA 神戸(市場調査という名の買い物)
 ふじい製作所
4日目
 Jam Home Estate
 木工房ようび
5日目
 季の雲

しかもスゴイことに、TruckやIKEA、そしてギャラリーの季の雲を除けば、
すべて作り手とお話をし、工房を見学させてもらうことができました。
コンタクトを取り、時間調整するのは大変でしたが、みなさん快く受け入れて頂けました。
本当にありがとうございます。

上にあげたところを知っている人であれば、その幅の広さに驚くと思います。
それだけ濃い旅でした。

それぞれの場所で、直接お話しをさせていただき、
その人の人柄や考え方ややり方などなど、ここでは書ききれないほどの濃い内容のものを
得ることができました。

これからの木工のあるべき姿、社会のあるべき姿を感じ、
そのためにこれからどんなことを実践していくべきなのかを考えさせられました。

全ては人であり、ものであり、
日本のことであり、海外のことであり、
山のことであり、町のことであり、
突き詰めて考えることであり、思い切り笑うことであります。

木工に正解はないと思っていますが、むしろそれは無限の可能性でもあります。
時代は確実に変化していて、それにたいしてどういう答えを出していくのか。
そしてその答えに対して、どう具体的に行動していくのか。

根気よく考える人が上に行きます。
確実に行動を起こす人が前に進みます。
心の底から笑える人が、人を幸せにします。
そして社会に影響を与えられるのです。

一緒に行った学生2人も抱えきれないほどのものを感じたんではないでしょうか。
彼らと考えや感情を共有しながら旅をできたことはかけがえのない財産です。
楽しい旅を一緒にできて本当に嬉しいです。

さぁ、やりましょう。次の一歩を踏み出しましょう。


(忙しい時間を割いて対応して下さった方々、本当にありがとうございました。)

グリーンウッドワークの椅子作り

グリーンウッドワーク

アカデミーは夏休みになりましたが、
学生の希望者は8/3~10の期間でグリーンウッドワークの椅子作りをしました。
(僕も参加させてもらいました)

グリーンウッドワーク。
それは、乾燥されていない生の木を使って、すべて人力で加工する木工で、
ヨーロッパ、アメリカ、日本など、かつてはどこでも行われていたやり方です。
しかし、電気が普及し、機械化され、産業化され、次第に忘れ去られていったものです。

そのグリーンウッドワークは、今、新たな脚光を浴びています。
電気を使わずに丸太を割って、木を切って、削って、時には曲げて、
スプーンや器やイスなどなど、いろんなものができます。
かつての技術は、今斬新で、クリーンで、
しかも一般の人にも親しみやすい側面も持っています。

アカデミーの久津輪先生は、日本のグリーンウッドワークの第一人者。
その久津輪先生に、1週間みっちりグリーンウッドワークの椅子作りを教えて頂きました。

炎天下の中、
丸太を切って割ることから始まった椅子作り。
前脚、後脚、貫など一本一本削っていきます。
後脚や背板は蒸され、曲げられ、だんだんと形になっていきます。
穴を開け、前脚と後脚が貫で繋がります。ボンドは使いません。
でも人がぶら下がれるほど頑丈なんです。
そして、また穴を開け、側同士が繋がり、椅子の形となりました。

すべて人力。
ほんとすごい。ほんとに椅子ができてしまいました!

木の素晴らしさを、木工の楽しさと奥深さを再発見した1週間でした。

こどもたちのために〜木育キャラバン

木育キャラバン

8月5日、6日の2日間、岐阜駅前のじゅうろくプラザにて木育キャラバンが開催されました。
木育という言葉に馴染みがない方もいらっしゃると思いますが、
木を通して、こどもたちの心豊かな感性を育んでいこうという考え方です。

岐阜県は森林豊かな県であり、木育には大変力を入れています。
そんな岐阜に、ついに木育キャラバンがやってきました。
世界中、日本中の厳選された木のおもちゃが集結し、
思う存分楽しんでもらうというイベントで、全国各地を周っています。

僕自身は、岐阜県木育推進協議会の事務局をやっており、
この協議会で生み出した岐阜県産材を使ったおもちゃで遊んでもらうコーナーや
それらを販売するコーナーを用意してもらったので、
2日間仕事として関わって来ました。

子供たちが無邪気に遊んで笑って、時には泣いて、
思う存分の感情をもっておもちゃと接している姿、
そして、そこにおかあさん、おとうさん、おじいちゃん、おばあちゃんたちが
おもちゃを通して子供たちと感情を共有している姿、
そういう光景をたくさん見て、おもちゃという魔法のようなツールのすごさを
改めて思い知ったような気がします。

おもちゃはコミュニケーションツールだと
東京おもちゃ美術館の館長 多田さんがおっしゃっていますが、
まさしくそのとおりです。

それが無機質なプラスチックでなく
色も匂いも音も触り心地もそれぞれの樹種で全く異なる”木”であることの意味、重要性は
こどもたちの表情を見ていると明らかであるように感じます。

これからも木育の普及に努めていきたいと思う2日間でした。

木工家ウィークを体感して



6月1日(金)から3日の今日まで、名古屋で木工家ウィークが開催されました。
僕が木工をやろうと決めて最初に足を運んだ木工のイベントは、
今年で5回目を迎えます。
最初に行った時からだいぶ見るもの、見方、人との関わり方が変わりました。
今回は学生の引率というカタチで行って来ました。

アカデミー教員になっていなければ、
僕はこのイベントに木工家として作品を出品しようと考えていました。
そういう気持ちがあったので、表現は難しいですが、
どこか寂しい気持ちもあります。

とはいっても、まだまだこれからの木工人生。
もちろん、アカデミー教員でも出品はできます。
来年は、木工家として参加しようとおもいます。

こういうイベントでたくさんの作り手と知り合い、
この大きな木工の世界を旅しながら、
たくさんのことを感じながら、人とのつながり、モノの成り立ちを大事にしながら、
これから一歩一歩歩んでいけばいいんだな、とも思いました。

今日いろいろ作品を見てまわって制作意欲を掻き立てられました^^
事務的な仕事に追われたこの2ヶ月。
今月から、ものをつくって行きたいと思いました。

*写真は木工家ウィークとは関係ないです


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